映画

トゥルーマンショウ
98年 ジム・キャリー主演

アマゾンで久しぶりに観た。
評価★が上がるほど視聴者で下がるほどトゥルーマンの気持ち、
評価者全員がこの映画にハマってる。
何回観ても面白くキャストの誰に感情移入しても観られるとても良い映画、
正にリアリティショウ。

1人の男の人生をのぞき見するというTV番組の視聴者を引き付けるリアリティと興味を失う時、
自分の人生の主人公は自分だということを投げかける映画かな。
プロデューサーから観ると他人の人生に色どりを与える”神”の目線と生誕から見守る”親”の気持ち
2つあると思う、けれどトゥルーマンから見るとそれは自由のない悪夢で、
作られた人生を歩まされていることでしかなく、気が付いちゃうと何が何でも脱出したくなる。
終盤はある意味子供の反抗期と巣立ちのようで、「どうだいおれの演出は、ありがたいだろう」
と言いたげな説得をするプロデューサーに対して、
「念のため、会えない時のために、こんにちはとこんばんは!」と毎朝の挨拶を返しEXITの扉から
出ていくトゥルーマンは「うるせークソ野郎!」と中指立てるようで最高だった。
扉から出ていき番組が終了すると視聴者の興味は興味を失い他の番組へ移るリアルとリアリティの違いが
実は誰もこれが生きた人間の人生とは思ってなかったのか?というやるせない気持ちになる。
願わくば、トゥルーマンが作られた30年の人生の中で唯一本物だったシルビアと開会できるといいなと思った。

98年はビデオゲームではPS1「メタルギア」が出たりしてた頃で今ほどリアルではないにしろ
3D空間の箱庭で遊ぶといったゲームが出だした黎明期。
2Dゲームから1次元増えたことでゲームのプレイ感が変わりより自由な気分が味わえるようになった、
そうなるとあっちのはっしこの方はいけるのか?、登れるのか?といったことを試して
ゲームの進行以外の事を試したくなりともすればバグでフィールドから脱出出来てしまう。
システムから行動を監視されフラグ管理され演出されたシナリオに沿って事が進む、
ゲームのプレイヤーとトゥルーマンは心境的によく似ている。
最近のゲームは細部まで作りこまれ自由度も上がりキャラクターの表情も豊かになっている分より
この映画に近い感じになってる。


フリー・ガイ 2020年公開
https://www.youtube.com/watch?v=hznzrpulDiE
ライアン・レイノルズ主演の映画
ビデオゲームNPCのライアンが自分がNPCであることに気が付いちゃう映画、
生ドキュメントな内容のトゥルーマンショウを軽くした感じかな。