映画

オール・ユー・ニード・イズ・キル

2014年トム・クルーズ主演の映画 ループもの 桜坂洋ライトノベルAll You Need Is Kill」が原作

「恋はデジャ・ブ」(1993)をはじめいくつか「ループもの」の映画を連続で見返していると、
その年代で作劇やゲームなどの流行りやニーズに沿ったループもの映画が製作されていて興味深くどれも面白い。
毎年何十本と同じような映画は作られているがオリジナリティの要は時代により変わる「切り口」で
題材が同じでもプトット違い配役違いシチュエーション違いで大きく変わる、
本作は「スターシップ・"ループ"・トルーパー」と言っていいかもしれないがビデオゲーム的な切り口で
当時的に新しい切り口の作品と言える映画。
本作のオチは本編の戦いのループを乗り越えた先の新ミッションとして描かれていてとても希望に満ちている、
他のループものだとヒロインとの関係を確立して新しい生活の始まりで終わるオチになっていることが多いなか
ヒロイン攻略の始まりとして終わっているところが清々しくビデオゲームではあまり味わえない映画らしい
終わり方をしてる、最後のトム・クルーズの笑顔がとてもいい。
が、このエイリアンとの戦争は何時かまた偶然ループできる兵士が現れ続けないと終わらないっていう
地獄ループになっている怖い解釈もできる所も面白い。

原作の桜坂洋All You Need Is Kill」も日本のライトノベルビデオゲームのニーズに沿ったもので、
うまい事波に乗る作品はどこで出しても層を乗り越えて誰かの目に留まるのだなと再認識した。