映画

フローズンタイム
2006年の映画
この映画は文字に起こしにくいそのままを起こすとただのコメディになってしまう、
映画の感想というより写真集を観た時の気分に近い。

美大生のベンは、初めての恋人スージー破局した。ベンから別れを切り出したのだが、
そのことで後悔を抱え別れた日以来眠れなくなってしまう…。

主人公の傷心を語りと視覚で描いた映画で傷心で不眠が極まって時間を止められるようになる
という突拍子もないことが起こる・・・、それだけだとただのコメディだけど、
この映画の監督は写真家のショーン・エリス、静止画を扱っているだけあってその"停止した時間"
がとても美しい構図と欲張らない描写になっていてその中で語られる主人公の気持ちがとても分かりやすい。
主人公は停止させた時間に何やってるのかというとバイト先のスーパーの客の女性の裸体をひたすらスケッチしてる、
スケッチしたら丁寧に服を戻す、それ以外の事はしない。
"忘却"という無限とも思える感情を「時間を止める」「ひたすらスケッチ」「裸体」で表していて
その中でただ一人裸体を描かずにひたすら表情だけをスケッチしてる女性で新しい出会いを表している。

まぁまぁの時間主人公が傷心の語りを垂れ流すけど映像で整理されてとても観やすい、観た後スッとする感じの映画。