映画

ガントレット
クリント・イーストウッド監督 主演のアクション映画

アリゾナ州フェニックス市警察に勤務するベン・ショックリーは、
市警察委員長ブレークロックからある事件の裁判で検察側の証人として出廷予定の女マリーをラスベガスから
護送してくるように命じられる。

現在大分年を取って積極的に俳優活動をせず監督や制作業を主にしているイーストウッドだけど
若い頃から制作側の仕事もしていて監督・主演の映画も結構ある、「ガントレット」はその初期の頃の映画。
ダーティハリーなどがヒットしていた時期で同じ刑事役だけどこの映画では手柄に恵まれない飲んだくれの刑事で
平凡な証人を護送する平凡な役目と思って命令をこなして終わると思っていた任務が思わぬ「デカいヤマ」で
意地になってやり遂げようとする刑事の様を描いている、
けっこうデカい規模のアクションシーンが連続していくなかで一緒に苦難を乗り越えるマリーとの関係が
段々と深まっていく様子が上手く描かれていて映画史屈指の終盤銃弾8000発の名シーンに繋がる。

ヨーロッパの甲冑の手甲をガントレットというがこの映画のガントレットは別の由来の言葉で、
軍隊などの組織内で規律に反したものを仲間自身で処罰するガントレットから来ている。
2列に並んだ兵士(仲間)に棒や鞭を持たせ間を罪を犯した兵士を歩かせて殴りつける私刑で、
映画終盤のシーンは正にその様になっている。

キルラキル」4話「とても不幸な朝が来た」にオマージュがある。