映画

レイプキラー
2006年のカナダの映画

「Unnatural & Accidental」不自然&偶発的でいいのかな、原題はそういうタイトル。
カナダの連続殺人事件の犯人ギルバート・ポール・ジョーダンの事件を元ネタにしてるらしいけど
事件よりも貧困層に先住民の売春婦が多いことや依存症ついての問題を取り上げたい映画らしい、
しかし冒頭から変なスピリチュアル展開をしていて何を問題提起したいのかが不明な映画。

ネタになった事件は毎日1.5ℓもウォッカを飲むアル中のジョーダンと酒を飲んだ人がバタバタと
急性アルコール中毒で亡くなるという、連続殺人か?と言われると首をかしげたくなる事件。
ちょっと調べてみたけどたいていこの映画に引っ張られた解説でシリアルキラーに仕立て上げられてるのが多い、
逮捕され裁判された割に供述から明らかになる殺人の手法とかシリアルキラーの話に付きものの
マニア編集の嬉々としたテキストが見つからない、それほど話がないらしい?。
彼と飲んで亡くなった人は男も売春婦じゃない女性もいるのでことさら先住民女性専門ってわけでもなく
その理由も語った節が無いので、結果的に彼の酒に付き合うのが売春婦しかしかいなくなって
そこには先住民の女性が多かったというだけの話…な気がする。
特異なタイプの犯罪者?

そんなネタを基にした映画は冒頭からババアの裸(主人公の母らしい)で始まる謎のスピリチュアル展開。
主人公はよくわからんけど母親を探す20代後半の先住民系の女性で治安の悪そうなダウンタウン
1人でフラフラと探し回る、警察いけばいいじゃんとかもっと適切なのあるやろって思うけど、
まったくそういうことはしないで朝から晩までフラフラ歩き回って勝手に疲弊して酩酊して幻覚・幻聴がでちゃう始末、
一方でシリアルキラーも同じ街で殺人を繰り返していて、こいつはどう見てもババア専の変態野郎で
違った意味でみてて気持ち悪い、主人公はそういう事件が起ってることも最後まで知らぬ存ぜぬ…。

そんな感じで全く接点なく終盤までいったとき突然の超展開でシリアルキラーと主人公が遭遇し、
そしてこれまたなんでかスピリチュアルなお告げで?で主人公がシリアルキラーをぶち殺し映画が終わる。
なんで?意味わからん。

原題の方がぴったりで主人公が支離滅裂で行動が不自然&偶発的な映画。
「レイクエイム・フォー・ドリーム」みたいな映画を作りたかったのかな?と思ったが
テーマが定まらずどれにも当てはまらない全く関係ない主人公を据えて点々バラバラ。