映画

「ハッピー・デス・デイ」「恋はデジャ・ビュ」

「ハッピー~」2017年の映画「恋は~」は1993年の映画
どっちもタイムループもの、映画・ドラマ・アニメで度々題材にされ主人公が人生を見直すオチになるおなじみのハートフルSF。
「恋は~」はこの手の映画の代表のような作品。

「ハッピー・デス・デイ」
ツリーは性に爛れた生活を送るビッチ女子大生、誕生日に見知らぬ男子寮のカーターのルームメイトのベッドで目を覚まし
以後自分が殺される同じ日を繰り返す。

「恋はデジャ・ビュ」
気象予報士のフィルは毎年2月2日に開かれるのペンシルベニア州パンクスタウニーで開かれる聖燭祭の取材に訪れていた、
祭りを取材し1日を終えたフィルは帰路に就くも吹雪で道路が封鎖され元の町で一泊することになる、
就寝し朝6時に目を覚ますと2月2日だった。

Netfrix「ロシアン・ドール」の起点は誕生日パーティのトイレで一緒に解決するバディを得るまで数話かかっていた、
「恋はデジャブ」では決まった終わりはなく聖燭祭の午前6:00のベッドでの起床に戻され協力者は登場しない、
この映画では殺されて最初の時間に戻り終盤以外は「恋はデジャブ」と同じようなプロットと配役で話が進む、
「恋は~」では嫌味な性格の天気予報師の男だったが「ハッピー~」ではビッチの女子大生で、そのキャラクター性を生かした
ループ生活を行っていて何度繰り返してるのかは明示されないが繰り返し落胆した末に自分を顧みるようになる。

殺されて最初に戻るってシナリオ構成は最近の映画のゲーム的なシナリオに追随するもので、
ループの理由と解決策が判明していていくプロセスを中心に話が進み展開がスピーディ。
反対に「恋は~」は物語性を重視していて細かい描写やカットが丁寧に作られ明示しないまでも繰り返した時間が
「とても長い」ってことを暗に示していて脱出を目的にしなくなる、下手したら彼は5年くらい同じ日を繰り返してる気がする。
2本の映画を見るとそれぞれ違った切り口なのは当然だが時代によってニーズのある脚本が違っているのが良く分かって比較すると面白い。